IQ49

IT業界の感想

サンタクロースは子供の夢

「サンタクロースが実在しないことを子供に教える」という行為は一般に禁忌とされている。禁忌を犯そうものなら人権すらも侵害される勢いでけなされる。「せっかくの子供の夢を奪うんじゃない」と。 挙句の果てには”嘘にもいい嘘がある”といい、”サンタクロースは存在する”というのはいい嘘だよね、と言ってしまう。

しかし、何でサンタクロースがいないという意見を表明するだけで叩かれねばならんのだと疑問に思った。 だって子供からしたらサンタクロースが実際にいようがいまいがなんの影響もないし、そもそもサンタクロースという概念が何なのかをあまり理解できていないだろう。 ”サンタクロースが実在すると子供に主張する大人”は子供のためではなく”美しい子供の思い出を守護る自分”に酔ってるだけなんじゃないかと。

そもそも子供を騙している行為であり、誠実でない。 大人を騙すの悪徳だが、子供を騙すのは許されるのだろうか?

根拠のないデタラメを吹き込まれた子供は混乱し大人の言うことを信じられなくなる。 「詐欺師を信じると不幸な目に遭う」という教訓を得意気に語る一方で「サンタクロースはいるよ」と語るのは矛盾してる。 子供は何を信じたらいいかわからない。

クリスマスプレゼントをもらえない子供もいる。 私もクリスマスプレゼントは特に何もなかったので、サンタクロースがいたら何なの?と思っていた一人である。 枕元にプレゼントなんてないわ。 プレゼントをもらえない子供が自らをみじめに思い絶望するではないか。