IQ49

IT業界の感想

「俺は優秀だから裁量労働制でも平気」と思っていたら死ぬ

なぜなら俺がそんな甘いことを思っていたから。

そもそも優秀とはなにか

プログラマの9割は自分のことを平均以上のプログラマだと思っています。(俺脳内調べ)

周りを見てきて思うのは、自らの能力を客観視するのは難しいということ。IQ50未満と言われた俺でさえ、自分のことを優秀なプログラマだと錯覚しているからねほんと。そして周りの奴らはどう見てもプログラミング能力しょぼいと思えるのに「俺はこれまで複数プロジェクトを成功に導いてきてプログラミング能力高い」とかマウント取り合っているというわけわからん状態。ようするに自分自身を客観的に見れておらず過大評価している。経験年数が多いからプログラミング力高いってほんとお?
自分を優秀だと思っている時点で、冷静になる必要がある。

システム開発というものは難解でだれしもミスをするものである。自分の思ったとおりに進捗しない。自分ができると思っていた仕事が思ったよりできなかった場合、そのギャップに苦しむのは自分である。
自分は優秀じゃないんだから失敗して当然くらいのスタンスでないと自責の念で幸せになれない。

「俺は優秀なはず!」 → 「優秀なのに思ったほど仕事進まない」 → 死亡!(俺が悪い)

仮に優秀でもそんなの関係ない

仮に優秀だとしよう。
なら果たして好きな時間に帰れるのかと言うとそんなことはない。なぜなら暇な人にはどんどん仕事が割り振られるから。俗に言うできる人に仕事が回ってくる状態。

そもそも仕事量というものは下っ端が決められるものでなく、営業が受注契約を結んだ時点で決まる。受注契約以外にも改善活動とか内製化とか会社が存続している限り仕事は山のように沸いてくる。
そのため普通に仕事していた場合は残業したくないと思っていても営業がたくさん仕事取ってきた時点で終わり。もうどうしようもない。

仕事の納期もゆとりがあればいいのだが、システム開発において突発的な対応というのは当然のように発生する。特にリリース前に「あの機能がやっぱり足りてなかった!」というのはしょっちゅう。
システム開発は開発環境さえあれば前準備ほとんどなしで取り組めるから突発作業を平然と積まれる。

更にチームの規模によって作業バッファが変わるという要素もある。
チームメンバーが少ないと作業バッファをもてずタスクが積まれる。
これも本人の技量とは関係がない。

裁量労働制にも関わらず残業時間で評価する企業に入ると死ぬ

「でもそんなの関係ない俺は早く帰るぜ」とやっていたら評価を下げられる。別に3,4時間で帰ってるわけでなく8時間働いているのだが、サボっているように見えるらしい。

さらにシステム開発は個人で働くのでなくチームで働くものである。チーム内で残業時間が少ないやつがいると「お前のせいでチームの評価が下がるぞ」とマネージャーからの激が飛ぶ。チームメンバーに迷惑をかけるかもしれないと言われて気持ちよく定時に帰れるものだろうか。
やっていることは江戸時代の五人組そのものではないか。

見込み残業◯◯時間で手当もらってるから残業するのも仕方ない?

「見込み残業◯◯時間で手当でてるからそのぶん残業するのは当然」
もっとものように聞こえる。基本給が低くなければ。
そもそも基本給が高ければ"見込み残業代◯◯時間"という表記は必要ないのではないか。たとえ手当が多いように見えても基本給を下げて調整すればいいのだからみせかけだけの◯◯時間にはなんの意味もない。意味があるとしたら「手当やってるんだから残業する義務があるんだぞ」と社員を恫喝するときだけだろう。

"優秀な人は仕事を早く終わらして帰れる"は会社が従業員を騙すための方便に過ぎない。
"早く帰れないやつは優秀ではないので基本給が低いのも仕方ない"という暴論に繋げられる。

最後に

残業せずに帰るために必要なのは技術力でなく、帰りたいから帰るというメンタル。